毎年、母が漬けたものを分けてくれていた梅干し。
鹿児島に移住するとき、うっかり全部実家に置いてきてしまい、今までストックなしで過ごしていました。
そうだ、今年は梅干しをつけてみよう。
梅を見かけるようになったから、そろそろ準備しなきゃ!!
お味噌は大豆から育てて作ったことはあるけれど、梅干しは初めて。
母の手伝いでぼんやりと作り方はわかっても、見てるだけと実際一人でやってみるとじゃ大違いなのです。
案の定、次から次へと問題発生!
まず、1kgの梅を買って、追熟するところから始まります。
梅干しは完熟した黄色いものを使う(本当は完熟して枝からぽとっと落ちたヘタのないものがいいらしい)のですが、中には青いものもあります。
それを少し常温に置いて熟成させるのです。
少しずつ黄色くなってとてもフルーティな甘い匂いがしてきたー!もうちょっとかな?
…と、とても順調かに見えた追熟ですが、朝気づいたら、なんと全部しわしわ!!!
あれ??なんで?昨日まで普通だったのに…?
そう、どうやら追熟のためにあまり長い時間置いておくと、干からびちゃうのだとか。
本当は2~3日くらいで、しかもしっかり新聞紙にくるんで水分を保たなきゃいけなかったようなのです。
そうとは知らず、5日ほど何もくるまずに置いてしまっていた私。
そして鹿児島は、2・3日30℃以上の快晴でかなり乾燥してました…
ごめんね、梅ちゃんたち。
「しわしわになるとうまく漬からないので、ジャムや別のものにしましょう」というご意見の中に、「漬けてみたらちゃんと漬かった!」というご意見があったので急いで漬けることに。
しわしわの梅ちゃんたちはちゃんと漬かるかわからないので、1kg追加購入して漬けてみよう!
容器は2Lのビンと2.4Lのブラスチックのものを用意。
急いで洗います。
あぁ、消毒用のホワイトリカーがなかった!
近くでホワイトリカーを買うついでに追加の梅も購入して準備万端!
梅を洗って、ヘタを取って、容器を消毒して、梅と塩を交互に入れて、あとは重石を乗せるだけ。
あれ??使おうと思っていたペットボトルが入らない…?!
それじゃ、砂糖をビニール袋に入れて…あれ?これも入らん!
それじゃ、ビンからプラスチック容器に移し替えてみる?
1時間の試行錯誤の末、やっと重いお皿とトマト缶2つを設置完了。
ふと、検索した中に梅園のレシピがありました。
あれ??重石してない…?!
そのレシピの説明によると、重石をするのは梅酢を上げやすくするためで、重石なしでも問題なく梅酢も上がり、しかもやわらかく仕上がるんだとか!!
そうなのー?!早くこっちのレシピ見ておけばよかった!!
ということで、作戦変更。
参考にしたレシピは、少量のお酢またはお酒で梅をコーティングして最後に塩を重石代わりに乗っけるだけ!!
作業はほんの5分で終了。
試行錯誤の重石時間は一体何だったのだろうか…
初めてのときって、いろいろわからないことだらけで、あれを試したりこれを試したり。
脳みそをフル回転させて、トライ&エラーを繰り返して、結局最初に戻ってしまったり。
なんだかとても無駄な時間のような気もしちゃいますが、それがあるとき思いがけず役立ったり、あぁ、このときのためにあれをやってたのかぁ。ってふと腑に落ちるときがあったりします。
今日のドタバタも、決して無駄にはならず、来年のいい教訓になることでしょう!
果たして、人生初の梅干しはどうなってしまうのでしょうか…?!
【2021梅仕事レシピ】
梅 2kg
天然塩 400g
酢 40ml
ホワイトリカー 消毒用
容器 2L(ビン) 2.4Lプラスチック
①青い梅は新聞紙にくるんで追熟させる
*毎日梅をしっかり観察して頃合いを見ること!!
②容器をしっかり洗って乾燥させる
③キッチンペーパーにホワイトリカーを含ませ、容器をしっかり消毒
*フタや、細かいところも忘れずに!
④黄色く熟した梅を優しく洗う
⑤清潔なタオルやキッチンペーパーに広げて水気をきる
⑥ヘタを爪楊枝でとる
⑦容器に梅を優しく入れ、お酢または焼酎でコーティング
⑧塩を重石代わりに上から入れる