移住を考えるきっかけは 3.11でした。
スーパーの棚に何もない。自分の食べ物なのに、全部依存してしまっていいの? 自分にも何かできるんじゃないかな? 少しでも自分でできることは自分でやってみよう!と考えたからでした。
電気を使わないように、必要ないと思ったテレビ、洗濯機は持たない生活を始めました。
なるべくお日様が昇ったら起きて、沈んだら寝るように。これは今でもなかなか難しいのですが…
偶然が重なって参加することになったセミナーで、田んぼを貸してくれるNPO団体代表の方を知り、そこで3年田んぼと畑を借りてお米や野菜を育てることになります。
畑ならまだできるだろうけど、田んぼは無理でしょう?!
祖母が田んぼと畑をやっていて大変さを知っているからか、母は大反対。
でも、やってみなきゃわからないじゃない?
強行突破し、超慎重派の妹まで巻き込み自給自足への第一歩を踏み出しました。
あらゆる年代の人たちが集まっていて、決して手取り足取りではないけど、その分自由度が高い。
脱穀、籾摺り以外は、全部手作業。そして無肥料・無農薬。
1年目は苗を買って。
2年目は古代米も加えて、畑も開始。
3年目は前年の籾から育てて、脱穀までなんと全部手動で!
田んぼの師匠や仲間からたくさんのことを学んで、お米作りもいろいろな方法があることを知りました。
草取りはせず雑草と共存する方法、究極は田植えすらしない方法まで!
自然が相手だから、天候に左右されるし決して甘くはないけれど、だからこそ研究しがいがある。
自分で育てたものってとってもおいしく感じられますし、何より、自分たちの分だけならなんとかなるなぁと思えたことが一番の収穫でした。
何事もやってみなきゃわからないし、疑問を持たないと知ることもできない。
日々学ぶことだらけです。