先日、舌の定位置に最近気づいて、出ないと思っていた唾液が出るようになってびっくりしたことを書きました。
⇒舌の定位置はこちら
今日はもう一つ、位置を意識してびっくりしたことを。
私が本格的にヨガスタジオに通い始めたのは10年程前。
続けていく中で、「腕を耳の後ろまで上げる」これができないのが悩みの一つでした。
先生になるためのコースで解剖学を学んだときも、耳の後ろまで腕が上がらないのはどうすればいいのか担当の先生に相談しましたが、肩関節がおかしいのかもしれないのであまり無理しないほうがいいかも?と言われました。
肩関節がおかしいのかぁ。それじゃ、仕方ないなぁと半ば諦めていました…
それからしばらくして、香港の解剖学の先生のワークショップを受講する機会がありました。
講義の中で「顎の位置がとても重要なんです!」と先生。
*顎を引くと、首が伸びて肩が下がり、胸が開いて脇が閉まる。
*逆に顎を上げると、首が曲がって肩が上がり、胸が閉じて脇が開く。
確かに、やってみるとほんの少し顎の位置が変わるだけで、かなりの変化を実感できます。
あ…今まで顎を上げるのが癖になってたかも!?
首も曲がってるから呼吸しにくいわけだ!
だから猫背になって胸が閉じるし、これだけ硬直してたらそりゃ肩も凝るわ。
その日、家に帰ってから、ふと鏡の前で顎を引いた状態で腕を上げてみたのです。
なんと!今までどう頑張っても上がらなかった腕が、耳の後ろまでスーッと上がるー!!
顎を上げ、首が曲がり肩が上がって胸が閉じた状態で腕を上げると、私の場合耳たぶくらいでロックがかかり、それ以上は上がりません。
逆に顎を引くと、そのロックがなくなりスーッと問題なく腕が上がります。
そうか!肩関節がおかしいわけじゃなくて、顎の位置だったんだ!!!
それ以来、いつも顎を引いて首の後ろを伸ばすようにしています。
そうすると呼吸も楽ですし、首や肩も楽になりました。
顎の位置の重要性を教えてくれてありがとう、香港の解剖学の先生。
ちゃんと動いてくれてありがとう、肩関節。
そして、ふと鏡の前で腕を上げてみたあのときの私、ありがとう。
いつもお世話になってはいるけど、決してうまく使いこなせてるわけではない体。
今更ながらだけど、大切なことを気づかせてくれて、ありがとうヨガ。
自分の体とはいえまだまだうまく使いこなせてはいませんが、以前に比べればだいぶ動かし方を研究するようになりました。
今、かたいと感じていたり動かしにくいところも、ちょっとやり方を変えるとだいぶ楽に動かせるようになるかもせれません!
普段姿勢がいい人でも、どうしても疲れが出ると顎が上がりやすくなります。
ゆっくり深呼吸してリラックスしてあげるために、ぜひぜひ顎を引いて首の後ろを伸ばしてあげてみてください!