小さい頃から喘息気味でした。
走ったり騒いだりするとすぐゼイゼイしてきて呼吸がしづらくなってしまいます。
一度喘息になってしまうと、もう苦しくて苦しくて。
息が吸えない…これって本当になった人にしかわからない苦しみです。
特に夜は交感神経から副交感神経優位になるせいか、症状がひどくなります。
まず横たわることができないし、息を吸うのに必死で眠ることができません。
息を吸えないのが辛すぎて、小さいながらもなるべくそうならないよう、走らない、騒がない生活を送るようになりました。
幸い?運動神経ゼロのため、外で遊ぶより、家で大好きな本を読んでいるのが一番幸せ。
だから、喘息さえ回避できれば、結構快適に過ごせていました。
生まれて初めてのヨガクラスは、2度目のワーキングホリデー、カナダのバンフというところで。
英語なので、ところどころよくわからないのですが、それでも先生の声と音楽と照明で、最後のシャヴァアーサナがとても気持ちいいと思えました。
帰国後に通った洋裁教室に、年齢層高めのクラスメイトの中、唯一同年代のクラスメイトがいました。
当時、倦怠感や冷え、肩こり、片頭痛などの不調があった私と同様、彼女も不調があり、体にいいことをいろいろ調べたり試したりしていました。
そんな彼女が、ある日、ヨガスタジオのお試しレッスンに行こう!と誘ってくれます。
3000円で2回体験レッスンが受けられるチケットで、早速行ってみることに。
初回は一緒に行きましたが、2回目は予定が合わず、それぞれで行くことになりました。
2回目の帰り、回数券または会員になるかと聞かれ、回数券だと確実に来なくなってしまうからと、その場で会員になり、毎月自動引き落としにしてもらうことに。
最初は、90分のレッスンをやり終えるのもやっとで、終わるころには毎回クタクタでした。
体調不良で、丸々1ヶ月行けなかったこともあったり。
そんな私でも、週1回のルーティンが、週2回こなせるようになり、週3回に増え、1日に2回受けても平気になっていくのです…!
体も少しずつではありますが変化していきます。
私が気付いたのは4年目くらい。なんと、人生で初めて二の腕と太ももの裏、そしてお尻の上に筋肉が!!!
今までなかったものにある日突然気が付いて、うん?!なにこれ?!となり、周りのみんなに聞いてまわり、筋肉だと判明したのでした。
よく、体と仕事は裏切らないといいますが、本当だー!!と実感しました。
その後、誘ってくれた彼女とは疎遠になってしまいましたが、久しぶりに会ったときに聞いたところ、彼女は2回体験レッスンを受けて、それっきり。
私もヨガを続けてればよかったー!と言ってました。
もし、あのとき彼女が誘ってくれなかったら、今でもヨガをやっていないかもしれません。
もし、あのとき会員にならなかったら、こんなに続けていなかったかもしれません。
もし、バンフで受けた生まれて初めてのクラスが嫌な印象だったら…
たくさんの「もし」を考えると、これまでのことが一つでも欠けたら、今、ここにはつながらないんだろうなぁ。
まったく違う考え方の私が、まったく違った人生を過ごして、違うことを感じながら生きている…
それもまた、体験できるのなら体験したいような気もしますが…!!